子持山(北尾根コース~高山天文台まで縦走)

子持山1296.2m
平成30年11月10日(土)晴れ
メンバー:7人(山岳会)
登り:2時間5分
駐車場(8:40~8:45)-千葉大学園芸学部・利根高冷地農場の看板(8:49)
ポイント①(9:07)-ポイント②<北尾根入口>(9:20)-ポイント③<1183mのピーク>(10:30)
山頂(10:55~11:35)
下り:1時間25分
山頂(11:35)-小峠分岐1回目(11:42)-電波塔(11:50)-小峠分岐2回目(12:10)
ゲート(12:48)-天文台駐車場(13:00~13:10)

駐車場はありませんので、少し道路が広くなっていそうな場所を探して
路肩に寄せて駐車します。

千葉大学園芸学部・利根高冷地農場の看板が設置されている所を入っていきます。

足元に木のコブが落ちていたので
見上げると枝に沢山のコブが出来ていました。

木の太い幹のコブは良く見かけますが
枝先の方まで、こんなに沢山のコブを付けている木は滅多にありません。
ホコリタケ
潰すと煙のような胞子が飛び出します。

なんじゃこりゃ!?と思って良く見たら
テンナンショウ(マムシグサ)の実が落ちてしまった状態だった。
えらい毒々しい容姿になるのね~

ポイント①

地図上ではくの字に折れているようになっていますが
実際の現場はT字になっているので要注意です。
Iさんが体でT字を表してくれています^^
左折します。
ここからでも北尾根に登れるらしいですが、今回はもう少し先から取り付きます。

山岳会のベテランBさんがリボンを付けていきます。
見ているOさんの正面の木に「北尾根コース」の指標が打ち付けられています。

大分昔に付けたのでしょう、木に食い込んでいます。

では北尾根へ登って行きます。

落葉してフカフカの紅葉の絨毯です。

道はありません(;^ω^)
どこでも自由に歩いていいよと言われても
どこ歩いても傾斜は急だし、ふくらはぎがパンパンですヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

木の隙間から獅子岩が見えてきました。

ふわふわのパンのようなキノコ^^

美味しそうに見えるけど危険危険!
1183mのピークに到着
真ん中の18が取れてしまっています。
これも随分昔に誰かが付けたのでしょう。

大きな岩は右に巻きます。

あっ!、先日「社山」で見つけたのと同じキノコがあった!

誰も名前が分からず・・・

やっと名前が分かりましたよ!
ツリガネタケ(釣鐘茸)/サルノコシカケ科(タマチョレイタケ科と表記される場合もある)
なんとこのツリガネタケは、あの「アイスマンの火口」と言われているそうです。
~アイスマンの解説~
オーストリアとイタリア国境に近いエッタール渓谷の氷河から、
男性の遺体が見つかったのは1991年でした。
その後の調査により、男性は5000年前(エジプト文明が誕生した頃)の遭難者であることが判明し
「アイスマン」と名付けられた。
彼の腰に巻かれた革製の入れ物に、2種類のキノコが入っていた。
●アイスマンのキノコ
一つはサルノコシカケ科のカンバタケというキノコで、
白樺などのカンバ類に生える堅いキノコです。
ペンダントのように革紐に通されていて、呪い的な物(お守り?)だったのではないか、
と考えられています。
もう一つが、やはりサルノコシカケ科のツリガネタケFomes fomentariusというキノコで、
ブナの倒木などに生える釣鐘形をした堅いキノコです。
こちらは、綿状にほぐした状態のものが丸めて入れられていました。
このキノコの肉は堅いフェルト状をしていて、
ヨーロッパでは昔から綿状にほぐした物を火口(ホクチ)として利用していたそうです。
ふむふむ
また新たな発見が出来てうれしいなあ~
と言う事は、このキノコを採ってきておいて
バーベキューの火起こしの際に利用すれば着火剤替わりになるのか!?
最後の急傾斜を登りきったら、ようやく山頂に着いたみたいだが
一体どこに出てきたんだ?

どうやら「十二山神」の石碑の真裏から登ってきたようだった。

通常は渋川市側から、又は沼田市側からしか道がないので
山頂で休憩していたご夫婦はビックリした事でしょう(;^ω^)
山頂からは赤城山の裾野に広がる昭和村と沼田市の河岸段丘が見渡せます。

私の家はここから見えています。
と言う事で、私の家からも子持山がバッチリ見えます^^

下山は2組に分かれます。
縦走組4人は高山天文台へ
3人はピストンで戻ります。

最初の小峠分岐

右に小峠の方へ行った方が近いのですが
今日はあえて遠回りの電波塔へ行ってみます。
途中、「獅子岩」のビューポイントがあります。


(獅子岩の山行記事はこちらをクリック)
電波塔

電波塔経由ですと舗装道路を歩きます。
10分程歩くと、先程の小峠分岐と合流します。

舗装道路の急カーブの所に、すぐにまた小峠分岐あり。
(道標が新しくなっていました)

小峠行きの下りは、あまり歩く人がいないせいか
結構荒れています。
(以前、小峠から登った山行記事はこちらをクリック)
途中ゲートあり

もうそろそろ天文台の駐車場に着きます。

アザミ
なにアザミなのか検索してみたが
なかなか当てはまる花がヒットしない。
「タチアザミ」もしくは「ヤナギアザミ」が近い特徴を持っている
~タチアザミの特徴~
・葉は深く裂けこまない
・上向きに1-3個の花をつける
・花期には根生葉は残っていない
この3つの特徴は合っているが、一つ違うのが花の特徴で
「総苞片は針状で斜上する」という事
これは分かりやすく言うとオゼヌマアザミのような総苞片の事を言う
この花の総苞片には、その特徴はない


~ヤナギアザミの特徴~
ヤナギアザミにしては葉の幅が広すぎるが
形状としては近いものがある。
・頭花は茎の先に単性し上向きに咲く
・根生葉は花期にはない
・くも毛がある
天文台の駐車場にIさんが車をデポしておいてくれたので
集合場所の高山温泉ふれあいプラザ・宿泊コテージまで送って頂きそこで解散です。
道の駅・中山盆地が新しくなる前に道の駅だった場所で
寒桜を見る事が出来ました^^



ここから見る小野子山の景観が素敵です!

おおよその目検討ですが
今日歩いた尾根はたぶんこんな感じだと思います。

(朝自宅を出発する前に撮影)
今日は観光案内用の地図には載っていないルートを案内して頂き
一人では絶対に出来ない縦走をする事が出来、大変良い山行が出来ました!
車の手配等ありがとうございました!
ちなみに、今日は高校生の団体が登っていたそうで、
丁度私達が山頂に到着する前に40人位山頂に人がいて
大賑わいだったそうです。
その後も山頂で昼食タイム中に
何組か登ってきたので、紅葉が終盤にもかかわらず
結構登ってくるんだなあ~という感じでした。
※高山村の子持山についての案内はこちらをクリック
※高山村周辺ガイドマップはこちらをクリック
※子持山ガイドマップはこちらをクリック
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コメント
おじゃまします
初めてお邪魔します。何だか暖かさを感じるブログですね。
子持山は3,4度登ってますがこちらからはまだ一度も行った事がないので参考になります。
神社の方からは今は道が封鎖されていて上の方まで車で行けないらしいですね。子持山の秋も落ち葉を踏んで楽しいでしょうね。小野子山も毎年ゴヨウツツジの頃行きます、最近は中岳、十二ケ岳は行ってないです。
またぼちぼちおじゃまします。
2018-11-13 10:10 夢創歩 URL 編集
Re: おじゃまします
こんばんは!
訪問ありがとうございます!
私もゴヨウツツジ見ました、アレは凄いツツジで感動しました^^
十二ヶ岳は、名前にちなんで12月12日に登ると
かなりの確率でシモバシラの木の不思議な霜を鑑賞する事が出来ますよ^^
ぜひ、お勧めです!
2018-11-13 20:36 よつこ URL 編集