榛名山外輪山「三ツ峰山」自然観察会と右京の無駄堀 - 【片手よつこのてくてく山歩き】
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榛名山外輪山「三ツ峰山」自然観察会と右京の無駄堀

平成30年6月3日(日)晴れ

群馬県山岳連盟主催の自然観察会に参加してきました。

コース:ビジターセンター~沼ノ原~三峰山~東峰~松之沢峠~
     スルス峠~右京の無駄堀~ビジターセンター

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目的
1.観察会を通して大自然の美しさ、偉大さを実感し、保護と活用の両面について理解を深める。
2.安全登山の普及、山岳遭難事故防止に努める。
3.春の環境美化運動の一環として清掃活動を実施する。
  (各自ゴミ袋を持って、ゴミ拾いしながら歩きます)


定員40名という事で1ヶ月程前から申し込みをしていましたが
最終的には2倍のおよそ80名の参加者が集まりました。

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(8:35)
開会式を終えてからのスタートです。
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役員さんがカウントをとっています。
80人も居ますので大変です。


(8:54)
ビジターセンター駐車場から道路を横切って沼ノ原へ行きます。
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(9:20)
目的の三ツ峰山が見えてきました。
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三ツ峰山を目指します。
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榛名富士を右手に見ながら長い階段を登って行きます。
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(9:35~9:40)
長い階段で息も切れ、天目山への分岐で一休憩です。
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あと、25分で三ツ峰山ですが、この25分がまた急登です(^^;)


途中でハルゼミ発見!
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抜け殻も
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オトシブミ
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(オトシブミとは、木の葉を巻いてゆりかごをつくる性質をもったゾウムシの総称です)


(10:13)
三ツ峰山山頂到着!1315m
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山頂の展望なく、結構狭いです。
80人は入りきれませんので、到着した順に休憩を取ります。

石祠あり
金剛院と記されています。
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ここから松之沢峠へ向かうのですが、ここからは整備された登山道がありません。
なので、通常は来た道を引き返すのですが、今回は岳連の役員の方々の先導で進みます。

途中にあった穴の開いた岩
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ここが唯一の展望だそうです。
高崎市街地を見渡す事ができますが、今日は霞んでいます。
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整備されていない道なので、ゆっくり進みます。
80人通ったので、直後なら道が出来ているでしょうけれど
すぐに笹や草に覆われて分からなくなるでしょう。
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(11:35)
一旦道路に出ます。
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しばらく歩いたあと、反対側へ渡り、また山へ入ります。
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ここに入る標識などはありません。
今日だけの特別コースです。

藪の中ですが、ここで昼食タイム(12:00~12:30)


松之沢峠
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進む方向に相馬山が見えます。


もう少し進むと左手に榛名富士と掃部ヶ岳が見えてきます。
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(12:50)
相馬山・沼ノ原・スルス岩の分岐点に到着
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この先に「右京の無駄堀」と言われる「スルス岩隧道跡」がある。
案内人がいなければ、探すのに大変な場所です。

300年ほど前に高崎藩主の大河内右京太夫輝貞が田の水不足を解決するため、
榛名湖の水を高崎側に引こうと計画し、麓の箕郷町から水路を掘り最後にスルス岩の下に
トンネルを掘り始めたのですがそれを知った吾妻の代官」岡上景能が猛反対したため水騒動になった。
大騒動になり工事は一旦中止となり、いずれ再開すると農民に伝えるも
右京は翌年越後村上藩に転封になり、工事は再開されることはなかった。
後に農民たちは工事で死んだ者や、ケガをした者が馬鹿をみた、一生懸命になって
働いた事が無駄になったと嘆いたそうです。
これが「右京の無駄堀」又は「右京の馬鹿堀」などと伝えられています。

※大河内右京太夫輝貞とは・・・
 榛名山地域を始め、伊香保、吾妻郡東村岡崎新田辺りまでは、松平右京と呼ばれていた。
 松平右京は徳川綱吉の「生類憐れみの令」を推進し、鳥獣の肉を食べなかったそうです。

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(13:10)
これが「右京の無駄堀」跡です。
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今日のために4000円の懐中電灯を購入して下さったそうです。
折角なので中を覗かせて頂きました。

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行ける所まで進んでみようかと思ったのですが
水が20~30cm程溜まっていて進む事が出来ませんでした。
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コウモリが中にいたそうなのですが、私が入った時には逃げてしまって
その姿を捉える事は出来ませんでした。

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このような場所がある事も知りませんでしたので
貴重な体験が出来、また歴史の勉強にもなりました。


(13:30)
沼ノ原・ゆうすげの道
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松之沢グラウンドの奥に見えるのが三ツ峰山です。
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また道路を横断し「昭和天皇行幸の道」経由で、ビジターセンターへ戻ります。
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今日の観察会の為に岳連の役員さんが三ツ峰山へ下見に行った時には
熊に遭遇したそうです・・・


閉会式を終え解散。(14:50)


本日は沼田山岳会ハイキングクラブからも多数の参加者が集まったため
閉会式終了後に希望者で「ヒトモッコ山」へ行きました。
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榛名富士の脇にある小さな山です。

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こんな所に登れる山があったのか「へ~」と思いましたが
登山道はないそうです。

藪漕ぎになるので、人数の揃う日を狙っていたようです。

とりあえず、ビジターセンターの左脇を通って行きます。

するとキャンプの飯盒炊爨用のあずま屋のようなものがあります。(14:55)
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ここからは藪漕ぎです。
(3~4分です)
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(15:05)
山頂の目印になるような物は見当たりません。
「この大きな木が山頂でいいんじゃないの?」と言いながら探し回ると・・
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(15:08)
ありました!
「参」は解読、その下には何か刻んであるのか・・・
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ハイ!みんなで「これですよ!」のポーズ^^
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ヒトモッコ山とは・・・

山頂カルデラ内にマグマが上昇して榛名富士の溶岩円頂丘を造ったとき、
マグマの一部が割れ目の中を上昇して出来たもので、小さな中央火口丘といえます。
「ヒトモッコ」とは「モッコ1つ分」の意味で、名前の語源は全国にある「ダイダラボッチ」という
巨人伝説や榛名に伝わる天狗伝説に由来しています。

●天狗伝説
  駿河の国の富士山に憧れた榛名天狗が、一晩のうちに富士山より高い山を造ると宣言しました。
  夜通し作業を続け、最後にモッコ一杯分の土砂を積み上げれば富士山より高い榛名富士が
  完成するところまでこぎつけましたが、積み上げる直前に夜が明けて一番鶏が鳴いてしまいました。
  天狗はガッカリして、最後の土砂を榛名富士の裾に落とし、悔し涙を流しました。
  その落とした土砂がヒトモッコ山で、涙が溜まったのが榛名湖という説。

●ダイダラボッチ説
  ダイダラボッチは山造りが大好きな巨人で榛名富士を造りはじめました。
  土取りに掘った穴が榛名湖になりました。
  ところが朝になったので途中で作業をやめてしまい、最後のモッコ一杯分の土を
  置きっぱなしにしてどこかへ行ってしまいました。
  これがヒトモッコ山という説。

※「モッコ」とは・・・縄で作った昔の土などを運ぶ道具
  漢字・・・畚(もっこ)


今日は植物観察会という事で、何か新しい発見がないか楽しみに
行ってきましたが、終わってみれば「右京の無駄堀」と「ヒトモッコ山」が
一番面白いという印象でした^^


※植物編はこちらをクリック
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